製鉄所 人生をごいっしょに
製鉄所の秘密って知ってる?♪
掲示板の「西島住吉神社御由緒 略記」(平成20(2009)年記)の
続きです。
◇…この地は大阪湾の深奥部にあたり、
かつては美しい川辺で遊んだり、
村の人達が畑仕事や洗濯をしたり、
のどかな田園風景がみられた反面、
水禍をまともに受ける土地柄でもあり、
海上の守護神である住吉大神を勧請し、
祀られた村人の心が偲ばれます。
この地は、神崎川と淀川に挟まれた
デルタ地帯の中州です。
近代化以前の
長閑な田園風景が述べられると同時に、
度重なる海から押し寄せる波への脅威が
述べられます。
その時、新田開発の際、
海上の守護神である
住吉大神を勧請した先人への
心に気づきます。
御由緒を続けます。
◇…現在西島の工場地としての様相は、
この町の富農の息子として生まれた高石義雄氏が、
若くして鉄鋼に日本の将来のあることを感じ、
大正年間に生家に伸鐡工場を創立して独立、
独自の創意工夫と不撓不屈の精神をもって業績を伸ばし、
高石製鉄所そして大阪製鋼株式会社の設立から、
更には時代の先を読み各社の合併を成し、
合同製鐵株式会社の今の姿に至っています。
この段は、大正年間から平成20(2008)年に
至るまでこの地の実業家で製鉄業で
功を成した高石義雄氏の偉業が述べられています。
御由緒を続けます。
◇…今度、高石義雄氏の一人娘(高石勝子)として
この地で生まれ育ち、
幼き頃祖母と共に参った思い出の神社が
さびれ果てた状態に心を痛められ
再建の御力添えを戴き、
*平成20(2008)年民有地であったこの地の所有権を
五社神社に移転され、
この地に生業を営む各社様を始めご縁ある方々と共に
西島住吉神社大改修事業が執り行われました。
昭和22(1947)年の遷宮以来、
幾多の水禍に見舞われたこの地です。
近くは平成7(1995)年の神戸大震災にも遭いました。
写真図 欠損した鳥居
もしかしたら、この鳥居は
神戸大震災の際、倒壊欠損した鳥居かも?
この工場敷地の一角に
復活した神社を見るとは、
憩いの場を見つけました。
その足で淀川に向かい、
西島川右岸(西岸)を南に歩きます。
次回は、西島水門に出て…
矢倉海岸に向かいます。
大阪民俗学研究会代表 田野 登